2006-01-01から1年間の記事一覧

メリー・チキン・クリスマス

この日記で毎年、クリスマスがどんなに素敵で どんなに好きかを書いているのですが 今年は、縁あって一日だけ渋谷のど真ん中で フライドチキンを販売するアルバイトをすることになりました。 しかも夫婦二人で。 30代でのこんなクリスマスの過ごし方はどうな…

三信ビル・石・アウラの消滅

日比谷に三信ビルという古いビルがある。 昭和初期のアールデコ様式のなんとも美しいビルで 気に入って何度か足を踏み入れていたのだが 解体計画の噂を去年くらいから聞いて もう一度見ておかなければと思って行ってきた。 日比谷公会堂、帝国ホテルから丸の…

マック・ワーク・五拍子

昨夜、スリープになっていたMacを復帰させたら 「バチッ!」という大きな音がして動かなくなってしまった。 電源ランプはつくのだけれど何の音沙汰もなし。 フタを開けてPMUのリセットボタンを押してみるものの変化なし。 とにかく「バチッ!」がすごい音だ…

高揚感・本棚・洋梨

奥さんが実家に戻って一晩泊まってくるので今日は独り。 最近気づいたのだが 世の中の既婚男性共通のテーマとして 「ヨメがいない日に何をして過ごすか」 という問題がある。 別に普段通りに過ごせば良いのだけれど 何か変わったことしなきゃいけないんじゃ…

夕日・東京の東西・阿佐谷JAZZ

やっぱり泣きました。『ALWAYS 三丁目の夕日』。 サンタとか手紙とか吉岡秀隆とか、あざといほど分かりやすい泣きポイントは もちろん押さえつつ どうでもいい風景とか演出のディティールにやられてしまい もう涙腺のオープンチューニング。(いやそんなに泣…

ウソ・ロハス・ピノ

久々の日記。ご無沙汰しております。 前回の旅行の余韻も引かないうちに また旅に出ています。 今日はビーチで上海蟹やピロシキを食べながら こちらで知り合ったサッカーと頭突きの上手いベルベル人と ディジリドゥを吹いたりしていました。 明日はニュー牛…

ベルギー3日目

朝からずっと移動。 ブリュッセルからタリスでスキポール空港へ。 →11時間の空の旅でバンコクへ(2時間待ち) →3時間の空の旅で台北へ(3時間待ち+遅延1時間) →3時間の空の旅で成田へ ああ長い!チャイナエアラインでのオランダ行はおすすめしません。 台北…

ベルギー2日目

古都ブルージュへ。 ブリュッセル中央駅のホームで鉄道を待っていたら 日本人らしき老夫婦が回りのベルギー人に色々聞いている。 ガイドブックを持っているし、ブルージュに向かう旅行者だろうと思って声をかけてみる。 「何かお困りですか?ブルージュ行き…

ベルギー1日目

アムステルダムからブリュッセルへタリス(国際列車)に乗って移動。 とはいえパスポートチェックもなく2時間半で着くという「ちょっとそこまで」的な距離だ。 アムステルダム→スキポール→デン・ハーグ→ロッテルダムと経由して 1時間半ほどで国境を越えてベ…

オランダ3日目

アムステルダムへ。 湾岸再開発地帯の新興住宅地Borneo島、Sporenburg島、KNSM島の建築めぐり。 このあたりは建築家のJo Coenen(ヨー・クーネン)や 建築集団のウエスト8がマスタープランを手掛けていて、 カッコいい集合住宅がわんさか。KNSM島にはインテ…

オランダ2日目

アムステルダムへ。 水上バス(やっぱり水面と地面の高低差がほとんどない!) とトラムでぐるぐる動き回る。 ロラン・バルトは「東京の中心には空虚がある」と言ったが アムスの中心には中央駅があり、環状に運河が5本走っている。 ちょうど同心円を斜め半…

オランダ1日目

「ああ、やっと到着した!」 スキポール空港へと下降していく飛行機から陸地を眺めて心からそう思った。 成田を出発したのが昨日の14:30、台北の桃園空港でシャワーを浴び、 バンコクのドンムアン空港で眠い目を擦りながら 3回目の離陸をしたのが確か夜中…

渋さ知らズ・ROVO・コノノNO.1

日比谷野音にて 渋さ知らズ・ROVO・コノノNO.1(コンゴの電気親指ピアノバンド)の ジョイントライブ(野外なので若干フェス風味)。 午後3時開場で午後8時終演とけっこうな長丁場だったのだが どのバンドもすごい良かった。(日比谷野音でのライブは何でも…

若冲・琳派・リミックス

国立博物館へ「若冲と江戸絵画」展を見に行く。 まず、二つの誤算があって、 一つ目は若冲の絵が大部分を占める展覧会だと思っていたこと。 実は若冲の作品は全体の半分程度しかなくて、 円山応挙や琳派あたりの アメリカのコレクター、ジョー・プライス氏の…

プール・無音・プレーンソング

プールの情景を思い浮かべるときは 人はたくさんいるのになぜだかそこに音はない。 海を思い浮かべるときは確かに波の音まではっきりと想像できるのだけれど 僕の頭の中のプールは無音の水しぶきと光の乱反射を受けながら ただゆらゆらと水面を歪ませている…

フジロック2006

ざっと見たものリストと感想を。 7/28 ・Flogging Molly やっぱりアイリッシュは踊り狂える。残念ながら2曲しか聴けなかった。 ・ザ・クロマニヨンズ うーん、去年のハイロウズが良かっただけに…。今後に期待。 ・Natsumen 良かった。思ったより変拍子じゃ…

部屋バトン

yum*ちゃんよりまたまた頂いた「部屋バトン」。 「またバトンかあ」とか言いつつ多分書きたいんだ。みんな。僕も。 ということでやってみます。 部屋はいくつかあるんだけど ウチの場合はメインの居間のことを書けばいいのかな。 1.【あなたは実家?1人暮…

ユアソングイズグッド・多幸感・僕のレビュー

ユアソングイズグッドの祝メジャー移籍アルバム、 『FEVER』を手に入れ、iPodで聴きながら 外仕事帰りにぶらぶらと歩いていたら後楽園まで来てしまった。 スパがここにあるのは知っていたのだが ショッピングモールやらレストランやら広場やらが新しく出来て…

ヒデ・メンタリティー・功績

ヒデの引退宣言を読んで 「やっぱりこの人はバカ正直な人だったんだなあ」と思った。 正直さと強さ(と隠していた弱さ)を最後まで守るために引退するのだろうと思った。 思えば僕ら素人がヒデについて語る時は サッカー技術についてではなくて 彼の精神的な…

8年越し・顔・茶碗

あああイングランドがブラジルが。 「ロナウジーニョのためのワールドカップ」になるだろうという前評判から一転、 まさか誰も予想していなかった 「ジダンのためのワールドカップ(8年越し)」にでもなりそうな雲行きである。 ここまで行ったらフランスに優…

当然の帰結・フットボールの現実・終わりとはじまり

当たり前のようにブラジルは強くて 当たり前のように綺麗なゴールを4度も決めた。 今回のワールドカップはほとんど順当に 強いチームがグループリーグを突破していて (順当じゃなかったのは今のところチェコくらいか) 「強い国が勝つ」もしくは「弱い国は…

円山町・DCPRG・キックオフ

昼間に軽めの仕事を2つほど片付けてから色校正を見に神保町へ(3連符)。 その後「さぼうる」のナポリタンセットで昼ごはん。 隣の席の、明らかにこの辺りの出版社にべったり出入りしてそうなフリーランサー2人組の この辺りの出版社についてのねっとりした…

あれよあれよ・フォトジェニック・海岸

あー、結構経ってしまった。 前回の日記から今日まで半月。 入院前とほぼ同じ程度に仕事のペースを戻した。 友達の素敵な結婚パーティーに出た(HさんMちゃんおめでとう!) 自分で開いたクローゼットの扉を膝に強打した(丸2日痛かった)。 ワールドカップ…

C・N・C

最近のお気に入りTV番組。 CNC〈CHIMPAN NEWS CHANNEL〉。 http://www.fujitv.co.jp/b_hp/chimpannews/index.html ゴメス君(司会のチンパンジー)の吹き替えが ビビる大木ではないかとネット上で小さく話題になってるのだけれど とにかく絶妙なタイミングの…

23 -9 +36

日本代表23人選出! 個人的にはずっと監督としてのジーコの力量には 懐疑的なスタンスをとっているんだけど 今回の選考で調子の戻らない久保を外して 巻を選んだのは評価できると思った。 久保はすごく好きな選手のうちの一人なので ワールドカップで彼のプ…

気胸で入院 その8

ようやく退院。久しぶりに出た外界は雨だった。 僕は救急車でここにやってきたので 入院中ずっと病室の窓から見える景色しか見ていなかった。 自分がいる病院の正確な位置さえ知らなかったのだ。 2週間前と比べて何かが変わっているような気がしたけれど そ…

気胸で入院 その7

自分用メモ(またはこれから気胸になる人への参考資料として) 4月 21日 夕方 胸の痛み 22日 朝、近所の病院へ。昼、総合病院へ移送。 レントゲン、CT、細いドレーンを入れる。 23日 ドレーンの圧力を5cm/H2Oに。 25日 ドレーンの圧力を30cm/H2Oに。 26日 ド…

気胸で入院 その6

「きょう来る時に鬚剃りを持ってきてください。脱獄用に使います。」 今朝カミさんに宛てたメール。 - 伸び放題だったあごひげを剃りました。 顔に剃刀を当てながら 「そう遠くないうちに退院できるかな」と考えていたら この気持ちが何かに似ていると気づき…

気胸で入院 その5

ようやく朝をむかえました。 体中が管だらけなうえに全身が鉛のように重くてうごかないのです。 外科で一番かわいいナースのSさん(ゆうこりん似)に あんなことやこんなこと、すべてされるがままになっていると 世の中にもう恥ずかしいことなんて 何もない…

気胸で入院 その4

何の色もなかった。何の夢もなかった。 背中に硬膜外麻酔を穿たれ、吸入と点滴で全身麻酔に落ちた意識の下は どんな感じなんだろうかと少し期待していたのだが そこには何もなかった。 白い霞が晴れる感じも、浮遊した感じもなくて ただ名前を呼ぶ声で僕は目…