オランダ1日目

「ああ、やっと到着した!」
スキポール空港へと下降していく飛行機から陸地を眺めて心からそう思った。
成田を出発したのが昨日の14:30、台北の桃園空港でシャワーを浴び、
バンコクドンムアン空港で眠い目を擦りながら
3回目の離陸をしたのが確か夜中の1:30。
そこから11時間のフライトでオランダに到着。
都合21時間半(!)
ようやくわが家の夏休みが始まる。


窓から見えるオランダの国土は運河だらけで
まるで水たまりに浮いているように見える。
もともとはこの地方の州の名前である「Holland」も
英語の「Netherland」も仏語の「Pays-Bas」も
『低い土地』という言葉を語源にしている。
ガイドブックを読むと、オランダ語というのは
低地ドイツ語の一方言(いわゆるドイツ語は高地ドイツ語だ)なのだと書いてあり、
(なんだかこの「低地ドイツ語」という言葉がとても魅惑的ですが、
そんなことを思うのは僕が東京の低地に育ったからでしょうか?)
やたらと低地低地と言われているのでなんだか興味深い。


旅をするといつも思うのだけれど
その土地の物理的な環境が人々の生活とか思想に深い影響を与えていて、
そこで暮らしていると当然すぎて気づかないそういうものに
旅行者であるがゆえに見えてくることがあって面白い。
海の思想、山の思想、低地の思想。


オランダ建築の予習のための
「行動主義 レム・コールハース ドキュメント」を
読み終えたところでちょうど着陸。
高い空から低い土地へランディング。



スキポール空港は評判通りのデザイン性の高さ!
インフォメーションサイン(とにかく大きい)の書体はFrutigar。
鉄道の案内や街の標識などもFrutigarで統一されている。




ポール・ケアホルム的なベンチ。



工事のフェンスもこんな感じ


泊まるホテルはアムス近郊のライデンという街にあるので
鉄道で移動する。荷物を預けてデン・ハーグへ。



この旅の目的のひとつ、マウリッツハウス美術館にて
フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』を見る。



コールハースの『オランダ国立 ダンス・シアター』