オランダ2日目

アムステルダムへ。
水上バス(やっぱり水面と地面の高低差がほとんどない!)
とトラムでぐるぐる動き回る。
ロラン・バルトは「東京の中心には空虚がある」と言ったが
アムスの中心には中央駅があり、環状に運河が5本走っている。
ちょうど同心円を斜め半分にカットした左下側(右上側は海)のような形だ。
中心と環状線、放射道路からなるアムスと東京の街の構造は似ているところもあり
(規模は全然違うけれど。ちなみにアムス中央駅の駅舎は東京駅のモデルだと言われています)
とにもかくにもこういう構造の街は
ぐるぐると環状運動をさせる力が働いているようで
僕たちもそれに抗えずにグルグルと歩く。
教会、レンブラントゴッホ、赤窓地帯。聖と俗。
街角のコーヒーショップ(分かる人だけ分かればよろしい・笑)には
別の意味でグルグルしたい人がたむろしている。


鉄道で車窓を眺めているとよく分かるのだが
この国はやはりどこまで行っても真っ平だ。
空気が霞んで見えなくなるまでずっと平らな畑が続いている。
地平線と運河、畑の直線的な交差。モンドリアンの絵だ。
デ・ステイルがこういう風景の国で生まれたのも分かる。


オランダ人はとても背が高く、ざっと見た印象では
男性で190センチ弱、女性で175センチくらいが平均という感じ。
若いお兄ちゃんなんかはずいぶんひょろ長くて
気胸になるぞ」と注意してあげたくなる。
こんな背の高い人々が姿勢よく立っているので垂直が強調される。
道路とノッポの直線的な交差。モンドリアンの絵だ(こちらは嘘)。


街で聞こえてくるオランダ語は破裂音が多くて
クハーとかシュヒーとか空気が漏れているような音がする。
「Dutch」という言葉と「空気」から受ける連想性については…知るか!