ユアソングイズグッド・多幸感・僕のレビュー

FEVER


ユアソングイズグッドの祝メジャー移籍アルバム、
『FEVER』を手に入れ、iPodで聴きながら
外仕事帰りにぶらぶらと歩いていたら後楽園まで来てしまった。
スパがここにあるのは知っていたのだが
ショッピングモールやらレストランやら広場やらが新しく出来ていて、
その上空を縫うようにジェットコースターのレールがクネクネと曲がり、
何だか良く分からない乗り物が水路を走っている。
ジュブナイルな感じの店先ではクレープを売り、
メリーゴーランドの音楽はクルクルかかり続けているのだが
平日の夕方、しかも小雨がパラパラというせいもあって
人がまばらにしかいない。
そんな中を歩いていたらあまりの人工的な光景にクラクラしてきた。
人の少ない(少なければ少ないほどいいのだけれど)遊園地は
もう放ったらかしと言ってもいいくらいの多幸感に包まれている。


そういえば「多幸感」っていうキーワードを
最近の音楽評論などでよく見るようになった。
昔よく言った「トリップ」と一緒で
思いっきり薬学(ドラッグ)用語から来てるんですね、コレ。
「トリップ」はテクノやトランスとかダンスミュ−ジック寄りで
「多幸感」のほうはむしろポップミュージックを語るときに使われている気はするけれど。


閑話休題
何が言いたいかというと、
多幸感というのはもれなく「少しの物哀しさ」がおまけについてきて
そのひと組になった感覚に僕らは心を動かされるのだということだ。
サーカスや遊園地、お花見に夏休み、そしてラテンミュージック。
世の中にはそんな感覚が実に多く溢れている。


ユアソングイズグッドのアルバムも多幸感と少しの物哀しさに溢れていて
僕はまたiPodのスイッチを入れてぶらぶら歩いて駅へ向かった。


後記。
今日の日記でいろいろアルバムについて書こうと思っていたのだが
僕の訳の分からない感覚の話ばかりで
そっちにほとんど何も言及していなかった。
10行前に良さそうな言葉があったのでそれを僕のレビューにします(笑)。
「サーカスや遊園地、お花見に夏休み、そしてラテンミュージック」