当然の帰結・フットボールの現実・終わりとはじまり

当たり前のようにブラジルは強くて
当たり前のように綺麗なゴールを4度も決めた。


今回のワールドカップはほとんど順当に
強いチームがグループリーグを突破していて
(順当じゃなかったのは今のところチェコくらいか)
「強い国が勝つ」もしくは「弱い国は勝てない」という
フットボールの現実をまざまざと見せつけられている。


われらが日本代表は4年間ずっと
強いのか弱いのか、どのレベルに位置付けられるのが当たり前なのか
誰にも良く分からないまま本大会を迎えた。


2敗1分。
オーストラリアに勝てなかった。
クロアチアに勝てなかった。
ブラジルに勝てなかった。
他の何かにも勝てなかった。
結局のところ、このグループリーグ3試合の結果が今の日本の力なんだろう。
ヒデが言ったように、これだけの力しか本番で出せないというのが実力なんだろう。


選手を批判はしないけれど
こういう結果になった責任は然るべき人が
引き受けるべきなんだとも思う。
日本代表をベスト16以上の勝利に導くために監督を請け負った人、
その監督を選出した人。
勝てないのは相手にもよる、運にもよる、もちろん選手の実力にもよる。
でも、最終的に結果に対する責を負うのはトップの人間だ。当たり前に。
ここのところの批判と検証、反省を鑑みて今後の道筋を示してもらいたい。
また同じような4年間、また同じような4年後を見るのだけはいやだから。


全てが終わるまで批判はせずに応援しようと思っていた。
色んな愚痴を言うのは全てが終わってから、と思っていたけれど
選手に対しては「おつかれさまでした」という気持ちしかない。
例え何度シュートを外しても、走り負けても、ゴールを決められても、
勝っても負けても、グラウンドにへたり込んでも、
僕らはその度にワクワクし、怒り、落ち込み、歓喜する。
こんなに気持ちが動かされるスポーツなんて他にないのだ。


またすぐに次の4年間が始まる。
フットボールの現実は当たり前の顔をしてまた立ちはだかるのだろう。
願わくば今まで以上にワクワクする4年間を。