サバービア・仲間・赤塚不二夫

土曜日は2人目の子どもが産まれたばかりの
大学時代の友人宅へ。
去年買ったという東京郊外のマンションは
リフォームも綺麗にされてていい雰囲気だった。
日当りのいいリビングとすんごい広いバルコニーで
赤ちゃん見ながら談笑。
これくらい都心から離れると山も近く見えるんだなあ。
なんだか素敵なサバービアじゃないか。


僕の身の回りには「地元」「大学時代」「会社時代」と
気の置けない仲間のグループが3つくらいあって
それぞれのグループでちょこちょこ遊んだり
旅行に行ったり飲んだり騒いだりしている。
30歳もとうに過ぎると、それぞれ結婚したり
子どもができたり特に何も変わらなかったり、
色々な人間がいる。


どのグループでも20代の頃には、誰が、どういう人生を送っているか、
なんてあんまり考えずにつき合っていて、
それはそれで瞬間的刹那的で面白かったんだけど
今は、当時は全く意識しなかったそれぞれの「リアルな生活」というものが
仲間とのつき合い方の中に漂っていて
なんだか昔とは色んな状況が変わってきたような気がするけれど
喜怒哀楽をうまく切り抜けて至った今のこの感じは
とてもいいんじゃないかと思っている。

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赤塚不二夫センセ死去のニュース。
奥さんの看病日記をリアルタイムで追っかけていたら
奥さんが先に亡くなってしまった時も
かなりショックだったのだが
こういう日が来るのは分かっていたけれど
改めてやはりショックを受ける。


赤塚センセが東京に引き留めなかったら
タモリ」は存在しなかったということを考えると
芸能界に対する貢献度はものすごい評価されるべきだ!
タモさん不在のまま80年代突入
→「ナンセンス」が誕生しないままお笑いブーム
→関西(漫才)と下町(たけし)と子ども(ドリフ)のお笑いだけで
「大人で都会的でシュールでアブナい夜の芸」は
日本に生まれなかったかもしれないじゃないか。


あと、赤塚センセといえば
僕の世代で東京の美大に通っていたものならば
知らぬ者はいないというほどの
あまりにお下品であまりにチャーミングであまりに素敵な
講演時のエピソードがあるのだが
ここで書くのは止めておきます(笑)


天国で愛猫菊千代と奥さんと酒盛りしてるんだろうなあ。
合掌。