やらかいとこ・共時性・リップシンク

D


たぶんもう30回くらい観たんだけど
何度観てもいい。ホントにいい。
PerfumeのこのPVも、ビースティのラップも
そしてニコ動のコメントも、すべてが渾然一体となって
特別な雰囲気を醸している。


ここまで圧倒的な説得力を持つと
ネガティヴなコメントがほとんど付かないっていう状況もまた良くて
もう全てが好き。

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僕はこういう「いま、誰かと同じ時間を共有している」という感覚に弱くて
心のやらかいとこを締めつけられて((c)スガシカオ)しまう。


たとえばこういうものとか。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20060928_button/
(シャッターを押した時間を共有するカメラのような機器)


たとえばこういうものとか。
http://www.ten15am.com/
(世界の10:15に撮影された写真を共有するブログ)


僕は、こういうものやニコニコ動画共時性だけにあらず、
クリスマスも年越しカウントダウンも世界時計も同じ理由で大好きだし、
2002年のサッカーワールドカップパブリックビューイングでさえ
その共時性に感動したクチなのだ。

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たぶん、Perfumeのライブにおいて、
リップシンクが採用されているのは
この「いま、ここにいる」という共時性を逆に消去するっていう
意味が大きいのだろうと思う。
目の前で喋って踊っているのに、歌っていない。という欠落感、
または、いつもCDで聞いている音なのに
目の前でホンモノが踊っているという拡張感は
体験としてものすごい陶酔をもたらすんじゃないか。
(それは、バンドが生演奏するライブハウスより、
レコードがかかり続けるクラブのフロアの方が
時間の感覚が薄いということでも証明されるだろう)
…なんてPerfumeのライブに一度も行ったことがないのに
思いついたので書いてみる。

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あと、こんなの発見。
Perfumeのコード解析。
http://allabout.co.jp/entertainment/technopop/closeup/CU20080303A/