Lula・ガーリー・アウトオブデイト

UKの「Lula」というガール・ファッション誌。
もう7号目なんだけどすごい売れているらしく
バックナンバーは全て完売、
書店をいくつか見ても最新号残り僅かな感じ。
確かにいま洋雑誌の書棚に並んでいる表紙の中でも
ロゴと写真にパンチがあって目を引くし
一冊通して同じタイプフェイスという思い切りの良さもいい。
(しかも毎号同じ!)


中身はガーリー度高しで
写真の作り込みとか編集とかはかなり日本人好みのガーリー具合。
編集長のLeith ClarkはVogue出身のスタイリストらしく
そのせいか広告はエルメスやらシャネルやらジョンガリアーノやらクロエやら
トップブランドが入っていて威勢がいいのだけれど
そんなにエッジィな感じではなくて
どちらかというと「ちょっと前」のアウトオブデイトさが感じられる。
でも、そもそも「ガーリー」ってそういうアウトオブデイトな感性を
内包しているような気もするのでこれでいいのだろう。


スタッフクレジットが上から下までみんな女性だとか
Contributorsの写真が全部少女時代のものだとか
ウェブサイトのインデックスが全部「○○ me」って言ってることとか
雑誌名Lulaの後にGirl of my dreamsと付いていることだとか
(Dreams of Girlではない。
Leith Clarkが描く理想の「女の子」像がこの雑誌に封じ込められているのだ)
そういうこと全部引っ括めて
身内で、女の子(気分)でわいわい作っている雰囲気が
ビシビシと伝わってくる。
ああ、ガーリー文化的にはビシビシとか言わないのか。
やっぱり印象として一番近いのは
ソフィア・コッポラの映画なのかなあ。


ウェブで結構中身が見られるみたい。
http://www.lulamag.com/