チョコレート・自己言及・鍵

『チョコレート』展を見に21_21 DESIGN SIGHTへ。


どの作品も面白くて、刺激的だった。
こういう、1つの日常的テーマをメディア(媒介)にして
様々な視点を見せていくというのが
しばらく21_21の展示の軸になっていくのだろうし
他の、コレクションを展示するミュージアムとは
全く違うキュレーションなのだ、ということが
明確に提示されている。
「デザインとは何か」という、
制作現場や批評上では当たり前のように行われている
「自己言及」を展示するミュージアムが登場した、
ということなのだろう。


ちょっとだけ気になったのは
長期間のワークショップを経たクリエイターの作品と
それ以外の、例えば海外のクリエイターの作品との
温度差のようなものを感じたこと。
テーマの咀嚼具合とか消化の度合い(幅、というべきか)が
ワークショップへの参加者/非参加者との間に
やや差があるような気がした。


もちろん単体の作品はどれも面白いし、
全て似たようなベクトルというのも
課題の発表会みたいになりそうなので
これで良いのかもしれない。とも思いつつ。


追。
個人的に好きだったのはHIMAAの『鍵』と
D-BROSの映像作品でした。