昭和・オキュパイドジャパン・モシモシ
『昭和 写真の1945〜1989
第1部 オキュパイド・ジャパン』展を見に
東京都写真美術館へ。気づいたら最終日。
オキュパイド(占領統治)されていた
戦後すぐの日本の姿の写真展。木村伊兵衛とか土門拳とか。
僕の母が昭和21年生まれなので
母が生まれた時は日本はアメリカだった、と考えると
不思議な気持ちになる。
教科書でもこのあたりの事って
3学期の終わりに駆け足で習ったり
飛ばされたりしていたので
実は良く知らないのかもしれない。
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オキュパイドジャパン、ということで
もう、これを書かずにはおれないのですが
以前ラジオ(『菊地成孔と大谷能生の水曜WANTED』)で
かけていたのを聴いたこのアルバム。
『オキュパイド・ジャパン〜進駐軍ソング傑作選』
- アーティスト: オムニバス,クラーク・ジョンストン,リー・ラッシュ,マリー・アン・ギャラント,ジャック・アーサー,ジョニー・ワトソン楽団,チャールス・ミラゾー,ジョン・リー,ダン・ジェームス
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2001/02/21
- メディア: CD
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いわゆる、珍レコードというものの
範疇に入るのだと思いますが、
進駐軍の軍楽隊がスイングジャズに乗せて
日本の唱歌とか音頭とかを歌ったり
英語と日本語ごちゃまぜの歌詞で
オリジナルの東京ご当地ジャズを演奏したりする
なんとも言いようがない迷盤。
戦敗国文化の搾取とか融和とか、
そういうものがあるのかどうか良く分からないけれど
一聴して、そんなことよりもまず漂ってくるのは
ものすごい脱力的なモンド臭で、
Amazonで視聴できないのが非常に残念なのですが
ラジオで聴いたのは、例えばこの曲。
『モシ・モシ・アノネ』
ロンドン橋の曲に合わせて日本語の歌詞がのっている。
あまりに強烈なインパクトだったので
歌詞を完全に覚えているから書きます。
(この歌詞はJASRAC検閲に
果たして引っかかるのだろうか?疑問・笑)
モーシモシ アノネ アノネ アノネ
モーシモシ アノネ アーソーデスカー♪
ドーコデスカ アノネ アノネ アノネ
ドーコデスカ アノネ ニーホーンバシー♪
わはははは。ニーホーンバシー♪って。
想像してください。
軍楽隊を従えたごっついGIが
カタコトのニホンゴでこの唄を
ロンドン橋のメロディーで
陽気に大合唱している風景を。
ご飯が3杯くらい(闇米で)食えそうです。
他にも、『ルンバ・マイコハン』
『上野ブギー』に『新橋ブルース』、
『アリラン・ビギン』(勘違い!もはや日本ですら無い!)とか
曲名を見るだけでああもう堪らない。
冒険心のあるどなたか
このアルバム買ってみてください。
こちらは普通にちょっと欲しい。
『ナンシー梅木 アーリー・デイズ1950~1954』
- アーティスト: ナンシー梅木,デュセス・ワイルド,多忠修とゲイ・スターズ,ゲイ・セプテット,与田輝雄とシックス・レモンズ,グラマシー・シックス
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2001/02/21
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