パーティー・構造・浄化作用

今日はクライアントの会社の引っ越しパーティー
夕刻青山へ。
パーティーは好きなのだ。俺は。
別段、積極的に縫い回って色々な人に話し掛けたりする訳でもなくて
誰かを紹介されれば「ああ、どうもどうも初めまして」とか
グラス片手に挨拶する程度なのだが、あの浮わついた空気の中で
立ちっぱなしで(たぶんここに重要な心理作用がある。気がする)
食べたり飲んだり笑ったりするのはなんだか楽しい。
会話と雑踏。
回りに誰も知り合いが居なくなって
ひとり取り残されたような気持ちになる瞬間も
(それが大きいパーティーであればあるほど)心地良かったりする。
音楽と雑踏。


いつもそんな風にパーティー・ピープルとして
生きて行けたらいいのになあ(80%くらい嘘)。



ずっと続いていた仕事ラッシュを雪崩式に入稿してひと段落。
ここのところちょっとヘビーな仕事が3件ほど重なって
修正や否定や理不尽なトラブルが山のように積もっていたのだ。3件同時に。
しかも全てが僕の立ち入れないところで決定され、覆され、また決定される。
どれも扱う人やモノの社会的バリューが大きい仕事だったので
仕方ない面もあるのだが、
意思の疎通ができないまま機械的に修正をこなしていくのは
とても苦々しかった。


勘違いしてほしくはないんだけど
僕は誰かをスケープゴートにして責めたいのではないし、
直接仕事をやりとりする担当者はみんな
調整に力を割いてくれて
理不尽なことに対して憤慨なのは間に入っている彼らも一緒だ。
もちろんおおもとの決定機関でも
僕には想像できない要素が絡み合って
やむなくそういう結果になっているのだろう。


何が悪いのかというとたぶん構造が悪いわけで、
僕の仕事の構造、クライアントの業界の構造、
世の中の構造の歪みがうまいこと(?)噛み合って
運悪く僕の元に来たのだろう。しつこいようだけど3件同時に。


でも、やっぱり手持ちの仕事すべてがこんな具合だと
モチベーションを保つのが難しくなってくるし、
僕がしていることに何の意味もないんじゃないか
という思いが蓄積されてくる。
平たくいうと、ちょっと凹んだ。
普段はあまりネガティブな思考回路にならないのだけれど今回は。


独立してから今まで
トラブルも割とスムースに切り抜けてきたつもりなのだが
今回の件はそういう慢心に対する戒めでもあるのかもしれない。
「いい経験」って言葉で済ますのは本意ではないけれど。

  • -

初めて日記に愚痴っぽいことを書いてしまった。
書くことによる少しばかりの浄化作用を期待しつつ。


また明日からは虚勢的でうわっつらばかりの日記に戻ります。
パーティー・ピープルみたいに。



※今日の気になるCM
WANDAの真っ黒のコーヒーCM。とても良いですね。
ブルーハーツ「1000のバイオリン」の、
オーケストラ・ アレンジ・ヴァージョン「1001のバイオリン」。
涙が出そうなくらいいい曲だ。