パリ・形而上・13倍

今日は打ち合わせがあるのでパリっとした服装で家を出る。
家でずっと仕事している日はすんごい適当なカッコだからなあ。
打ち合わせの時くらいはカジュアルかつパリっとね。


今朝はとても空気が澄んでいて部屋から見える景色がよい。
富士山が見える日はかなり空気の綺麗な日だと思うのだが
特に今朝は稜線や冠雪まではっきり見えてすごい。


打ち合わせの帰り、大門から六本木まで歩く。
ずいぶんと今日は警官が多いなと思いながら歩いていると
途中、ホテルオークラの前あたりで軽く職質される。
…こんなパリっとした服装の不審者がいるか!
なんて思いつつ適当に答えていると
「もしかしてアメリカ大使館にご用の方ですか?」と聞かれる。
…こんなカジュアルな服装のアメリカ大使館にご用の方がいるか!
何かアメリカ大使館でやってたんでしょうか?


六本木ヒルズへ行き先日見れなかったダ・ヴィンチ杉本博司の展覧会をハシゴ。
杉本展は評判にたがわぬ素晴しさ。
「写真」というものが単純に物質を撮影したコピーなのではなくて
光と時間の情報を平面に定着させたものであるということが
とても明確にビジュアル化されている。


形而上的な話を抜きにしてもプリントがとても美しくて、
あまりの美しさに「これは絵?写真?」なんて言いながら見ている人が何人も。
光と時間の定着という意味合いで言えば、そんなことはどうでもいい、
というかどちらでもあり得るのだ。
絵画と写真、一瞬と永遠、実像と虚像。その間を両極まで振れながら
一貫したコンセプトと作家性が感じられる素晴しい写真展だった。
ここ最近見た展覧会の中で一番良かった。


ダ・ヴィンチ展も興味深く見て(展示物はすごい!展示の見せ方はイマイチ)
その後同フロアのヒルズ展望台、TOKYO CITY VIEWへ。
いやあ単純に高いとこってすごい。
うちの13倍くらい良い(階数換算)景色を堪能しました。