井戸端・イサムノグチ・満月

中目黒のM事務所にて打ち合わせ&井戸端トーク
先日のお仕事の完成品が上がっていたので受け取ったり。
印刷効果がイメージ通りに仕上がっていたので嬉しくなる。


こういう仕事をしていると、
毎月いくつもの制作物が世の中に送りだされていくけれど
完成品を初めて手にする時はやはりワクワクする。
会社に入り雑誌のデザインの仕事をして
印刷・製本されて初めてクレジットに自分の名前が載ったときのうれしさ。
結局何年経ってもあのうれしさは変わらないのだなあ。


夕方より東京都現代美術館の「イサム・ノグチ展」へ。
ココは相変わらずアクセスが悪いなあ。ハコも寒々しくて胸躍らぬ佇まい。


作品の量は思ったより少なくてやや物足りず。
もうちょっと人物像やヒストリーに寄った展示があっても良かったのに。


イサム・ノグチの抽象彫刻はとても分かりやすく見ていて楽しい。
抽象絵画がプライベートな思想や概念の純化を目指すのに比べ、
抽象彫刻の場合はもっとパブリックで外面に向いた表現が求められるからだろうか。
背景にあるものを知らなくても「かたち」や「重さ」で何かを感じられるのが
彫刻のユニバーサルで素敵なところだ。
ノグチ本人もとてもユニバーサルな人だったしね。


外へ出たらもう真っ暗。
今日は満月らしく木場公園の陸橋に
真ん丸の月が懸かっていて彫刻のようだった。