津軽三味線・ビシバシ・コヤシ

先日、本のデザインのお仕事をさせていただいた
津軽三味線奏者の上妻宏光さんのライブを聴きに池袋の芸術劇場へ。


ピアノと和太鼓とチェロ(!)とのアンサンブルと聞いて面白くもあり、
「どんな聞こえ方なんだろう」という期待を胸に開演を待つ。


静かに始まったステージは、照明とちょっとした舞台装置以外は何もない
本当にシンプルな構成なので
そのぶん音がビシバシとストレートに伝わってくる。


津軽三味線という伝統的な楽器で色々なスタイルの音楽を演奏するということで
そのオリジナリティにばかり目と耳がいってしまいそうだけれど
実際にライブで音を聞くと、音楽の形式とかスタイルとか
そんなことはどうでもよくなって、
ただただ音の波に高揚したり、叙情を覚えたりするばかり。
とにかく津軽三味線という楽器がものすごく感情豊かなのだということを感じました。スゴイ!
他の楽器とのアンサンブルも心地よかった。
それから、最後の「じょんがら節」の独奏は圧巻でした。
いい夜。心にコヤシ。