co-lab・九段茶房・武道館

新オフィスをco-labに構えて3日目。
久々に新学期のような気分で過ごしている。
ようやく備品なども揃ってきた。



コーラボ。
学校でもない、会社でもない、何かのチームでもない。
(何かのプロジェクトを一緒にやるかもしれない、という可能性を常に/ひそかに孕みつつも)
皆がそれぞれインディペンデントなクリエイターで、
でもすごいオープンなスペースで(ブースに扉などはないので丸見え)
自由に仕事をしているというのは
今まであまり味わったことのない雰囲気だとも言える。
まだ距離感がよく掴めていないのだけれど、そのうち慣れるのだろう。
「学校でもない」と書いたけど
実は、全体に流れる雰囲気は美大のときに感じていた空気にちょっと似ていて
なんだか懐かしいような不思議な感覚もある。

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何人か、入居者の人と話をしてみて
やっぱり、というか、予想はしていたけれど、というか
色々なところで繋がりのある方々がいて
「業界は狭い」って毎年どこかで言っているような気がするけど
本当にその通りなのだ。
そもそもco-labに入居を決めてから
何人かの知り合いが以前ここに参加していたことを知ったし
オフィスを探そうと思って調べたらすぐにここの情報に辿り着いて
電話したらブースが空いていて、見学に行った日に即決してしまったという
(前にも書いたけれど、大事なことほど即決してしまうという僕の癖だ。)
入居に至る状況を見ても
様々な要素がうまくはまってごく自然な流れでこうなった、という気がする。


そして、「九段下」という場所にも僕は縁があるのだった。
かつて九段下交差点の一角に九段茶房という
当時にしては大きめの喫茶店(昔ふうにいうと「カフェー」か)があって
僕の父と母はそこで働いていて出会ったのだという。
「あの頃は武道館だってまだ出来ていなかったんだから」と父は言う。
(やや眉唾。日本武道館東京オリンピックの時に出来たはずなので
父が働いていた当時は既に建設済みだった気がする。)
とにかく、縁あって僕は父と母が出会った数十年後に
その店から坂を上った先の一風変わったビルの中で働くことになった。

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デザインの仕事でも、会話でも、人生の岐路でも
全てのことに言えることだが
うまい結果というのは何か要素がひとつだけ解決するのではなくて
同時に色々な条件やら問題やらが解決したり繋がったりして
自然な流れになっていく。
仕事において、そのポイントを探し当てたときの快感といったら無いのだが
実生活においても、そういうポイントだとかネットワークだとかを
探していくと色々と面白いことが起きるんじゃないか、なんて考えている。


良いのか悪いのか、8月中とは打って変わってヒマなので
こんなふうに自分の身の回りの環境だとか行く末だとかについて考えてみたり。
(こんな時間もなんだか学生時代みたいだ。)


場所はココ(←クリック)です。